2019年の高校生クイズ開催を願うクイズ好きな叔父のブログ

いつか甥っ子にも見てほしい、クイズに関するあれこれ

大声クイズの見えざるハンデ

 お読みいただきまして、ありがとうございます。こんにちは、ダマサオです。今年の大晦日も「くりぃむvs林修 年越しクイズサバイバー」が放送されることが決定しました。ここ2年、世間では紅白や笑ってはいけないを見る方々が多数いる中、我が家ではクイズサバイバーを見ながら年越しそばを食べるのがお決まりとなっているので、今年も大晦日が楽しみですね。この番組は大晦日だけでなく、不定期に特番で放送されていますが、やはり大晦日の時は人数も倍ですし放送時間も長いので、とても見ごたえがあります。毎年、芸能人チームに意外な伏兵が現れるのが興味深いですし、林先生に冷たく扱われるKダブシャインさんも毎回のお約束で面白いです。いっそのこと、紅白を落選された大御所の方々に、こちらの番組で活躍していただくのはいかがでしょうか。

 

 それでは今回は、今年の高校生クイズのフロリダでのクイズについてあれこれと綴りたいと思います。フロリダのディズニーワールドを一日満喫し、疲れて熟睡している中をまさかの奇襲により起こされた高校生の皆さんが挑むのは、開園前のディズニーワールドを舞台に行う「ディズニーワールドで叫べ 大声クイズ」です。昨年同様、ディズニーを舞台に行われている大声クイズですが、この時だけ解答席がディズニー仕様に変わっていてとても良い画になっています。大声クイズでは早押しの時とは違い、規定の音量を超えた大声を出すことで解答権を得ます。3ポイント先取すれば、いよいよニューヨークへと駒を進めることができます。

 

 毎回見ていて、「大声クイズ」なのに実際は「連呼クイズ」となってしまっていることに少し引っ掛かります。ウルトラクイズで見た大声クイズは、上手く大声が出せれば一発で解答権を得られることが多々見受けられたのに、高校生クイズでの大声クイズでは大声フレーズを連呼してようやく解答権を得ているような感じです。あくまで想像ですが、一発で解答権を得られるより、何度も何度も叫んで解答権を得られる方が高校生の皆さんの必死さがより伝わるから、二人で息を合わせて大声で叫ばないと一発では得られないぐらいの設定になっているのかもしれませんね。もし来年以降も大声クイズがあるならば、挑戦する高校生の皆さんは二人の息が合う工夫を取る作戦を練っておくのも良いかと思います。

 

 それと、各チームごとの大声フレーズにすでにハンデがあるような気がしています。記憶違いでなければ、第13回のウルトラクイズの優勝者である長戸さんの著書「クイズは想像力」には、ショットオーバーで行われた大声クイズの体験記と共に大声クイズの必勝法が載っていました。その中で、母音がア・エ・オのフレーズは大声が出しやすいというようなことが書かれていたと思います。確かに、今回の大声クイズでも、灘の「初優勝」の「は」や、早稲田の「大隈重信」の「おお」などで解答権を得ているシーンが流れていました。フレーズの出だしの言葉がアやオの母音であり、出だしの言葉ほど大きな声になりやすいことを考えると有利かもしれません。

 

 慶應女子の「王子様」、ラサールの「西郷どん」、佐賀西の「がばいばあちゃん」もいずれもアやオの母音ですが、栄東の「ディズニー大好き」は違っています。栄東の女の子も言いづらいと気付いていましたので、もし自分のチームの大声フレーズが言いづらそうな場合は策が必要ですね。今回の栄東の場合なら、「大好き」の「だ」の部分に力を込めて叫ぶのが良いかもですね。それでも栄東は勝ち抜けましたので、実にお見事だと思います。ただ、もし奇襲での1番乗りの早稲田はプラス1ポイントスタートになるのと同時に、1番最後だった栄東はマイナス1ポイントスタートなどのペナルティーが課されていたら、大声フレーズも勝敗に関わっていたかもしれないと思うと、出来るだけ大声フレーズは高校生の皆さん自らで決めた方が良いように思われます。

 

 また、問題が読まれている途中で答えが分かっている高校生がいるのに、問題が読みきられるまで大声を出さないのが少し気になりました。もしかすると、予め問題が読みきられてから声を出すように指示がでていたのかもしれません。でもそうなると、必ずしも早く答えが分かっているチームが解答権を得られるのではなく、ヨーイドンで同時に大声を出して解答権を得るようになるので、やはり大声フレーズに出来るだけ差が無いほうが良いでしょうね。

 

 これはクイズとは関係無いのですが、クイズ開始前のルール説明のときに、ディズニー仕様の解答席に合わせて高校生の皆さんも男の子はミッキーマウスの帽子を、女の子はミニーマウスの帽子をかぶっている中、灘高校の男の子は一人でテンガロンハットをかぶっていました。でも、クイズのスタート時にはミッキーマウスの帽子に変わっていたので、その間に何かあったのかなと勘ぐってしまいます。慶應女子と栄東の女の子たちがミニーマウスの帽子をかぶっている姿は、背景とマッチしてとても良く似合っていて可愛らしかったですね。こういう姿でクイズが出来るのも、高校生クイズならではのことですので、ぜひ来年も多くの高校生に参加していただきたいです。

 

 フロリダでの大声クイズを勝ち抜いたのは、早稲田・慶應女子・灘・栄東の4チームです。スマホ予選で勝ち抜いたチームと、21世紀枠で勝ち残ったチームがそれぞれ2チームずつ残り、男子チーム・女子チーム・男女混成チームがそれぞれ残るという、非常に面白い結果となりました。いよいよ舞台はニューヨークとなりますが、この続きは次回に書き綴りたいと思います。このペースでは、年内に今年の高校生クイズについて書き終えられるかギリギリではありますが、どうか温かく長い目で見守っていただけたら幸いです。ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。