2019年の高校生クイズ開催を願うクイズ好きな叔父のブログ

いつか甥っ子にも見てほしい、クイズに関するあれこれ

大声クイズの見えざるハンデ

 お読みいただきまして、ありがとうございます。こんにちは、ダマサオです。今年の大晦日も「くりぃむvs林修 年越しクイズサバイバー」が放送されることが決定しました。ここ2年、世間では紅白や笑ってはいけないを見る方々が多数いる中、我が家ではクイズサバイバーを見ながら年越しそばを食べるのがお決まりとなっているので、今年も大晦日が楽しみですね。この番組は大晦日だけでなく、不定期に特番で放送されていますが、やはり大晦日の時は人数も倍ですし放送時間も長いので、とても見ごたえがあります。毎年、芸能人チームに意外な伏兵が現れるのが興味深いですし、林先生に冷たく扱われるKダブシャインさんも毎回のお約束で面白いです。いっそのこと、紅白を落選された大御所の方々に、こちらの番組で活躍していただくのはいかがでしょうか。

 

 それでは今回は、今年の高校生クイズのフロリダでのクイズについてあれこれと綴りたいと思います。フロリダのディズニーワールドを一日満喫し、疲れて熟睡している中をまさかの奇襲により起こされた高校生の皆さんが挑むのは、開園前のディズニーワールドを舞台に行う「ディズニーワールドで叫べ 大声クイズ」です。昨年同様、ディズニーを舞台に行われている大声クイズですが、この時だけ解答席がディズニー仕様に変わっていてとても良い画になっています。大声クイズでは早押しの時とは違い、規定の音量を超えた大声を出すことで解答権を得ます。3ポイント先取すれば、いよいよニューヨークへと駒を進めることができます。

 

 毎回見ていて、「大声クイズ」なのに実際は「連呼クイズ」となってしまっていることに少し引っ掛かります。ウルトラクイズで見た大声クイズは、上手く大声が出せれば一発で解答権を得られることが多々見受けられたのに、高校生クイズでの大声クイズでは大声フレーズを連呼してようやく解答権を得ているような感じです。あくまで想像ですが、一発で解答権を得られるより、何度も何度も叫んで解答権を得られる方が高校生の皆さんの必死さがより伝わるから、二人で息を合わせて大声で叫ばないと一発では得られないぐらいの設定になっているのかもしれませんね。もし来年以降も大声クイズがあるならば、挑戦する高校生の皆さんは二人の息が合う工夫を取る作戦を練っておくのも良いかと思います。

 

 それと、各チームごとの大声フレーズにすでにハンデがあるような気がしています。記憶違いでなければ、第13回のウルトラクイズの優勝者である長戸さんの著書「クイズは想像力」には、ショットオーバーで行われた大声クイズの体験記と共に大声クイズの必勝法が載っていました。その中で、母音がア・エ・オのフレーズは大声が出しやすいというようなことが書かれていたと思います。確かに、今回の大声クイズでも、灘の「初優勝」の「は」や、早稲田の「大隈重信」の「おお」などで解答権を得ているシーンが流れていました。フレーズの出だしの言葉がアやオの母音であり、出だしの言葉ほど大きな声になりやすいことを考えると有利かもしれません。

 

 慶應女子の「王子様」、ラサールの「西郷どん」、佐賀西の「がばいばあちゃん」もいずれもアやオの母音ですが、栄東の「ディズニー大好き」は違っています。栄東の女の子も言いづらいと気付いていましたので、もし自分のチームの大声フレーズが言いづらそうな場合は策が必要ですね。今回の栄東の場合なら、「大好き」の「だ」の部分に力を込めて叫ぶのが良いかもですね。それでも栄東は勝ち抜けましたので、実にお見事だと思います。ただ、もし奇襲での1番乗りの早稲田はプラス1ポイントスタートになるのと同時に、1番最後だった栄東はマイナス1ポイントスタートなどのペナルティーが課されていたら、大声フレーズも勝敗に関わっていたかもしれないと思うと、出来るだけ大声フレーズは高校生の皆さん自らで決めた方が良いように思われます。

 

 また、問題が読まれている途中で答えが分かっている高校生がいるのに、問題が読みきられるまで大声を出さないのが少し気になりました。もしかすると、予め問題が読みきられてから声を出すように指示がでていたのかもしれません。でもそうなると、必ずしも早く答えが分かっているチームが解答権を得られるのではなく、ヨーイドンで同時に大声を出して解答権を得るようになるので、やはり大声フレーズに出来るだけ差が無いほうが良いでしょうね。

 

 これはクイズとは関係無いのですが、クイズ開始前のルール説明のときに、ディズニー仕様の解答席に合わせて高校生の皆さんも男の子はミッキーマウスの帽子を、女の子はミニーマウスの帽子をかぶっている中、灘高校の男の子は一人でテンガロンハットをかぶっていました。でも、クイズのスタート時にはミッキーマウスの帽子に変わっていたので、その間に何かあったのかなと勘ぐってしまいます。慶應女子と栄東の女の子たちがミニーマウスの帽子をかぶっている姿は、背景とマッチしてとても良く似合っていて可愛らしかったですね。こういう姿でクイズが出来るのも、高校生クイズならではのことですので、ぜひ来年も多くの高校生に参加していただきたいです。

 

 フロリダでの大声クイズを勝ち抜いたのは、早稲田・慶應女子・灘・栄東の4チームです。スマホ予選で勝ち抜いたチームと、21世紀枠で勝ち残ったチームがそれぞれ2チームずつ残り、男子チーム・女子チーム・男女混成チームがそれぞれ残るという、非常に面白い結果となりました。いよいよ舞台はニューヨークとなりますが、この続きは次回に書き綴りたいと思います。このペースでは、年内に今年の高校生クイズについて書き終えられるかギリギリではありますが、どうか温かく長い目で見守っていただけたら幸いです。ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

敗者復活と奇襲にもたくさんのウルトラ愛が

 お読みいただきまして、ありがとうございます。こんにちは、ダマサオです。先日放送された「衝撃のアノ人に会ってみた!」に、第4回のウルトラクイズの優勝者であり、ウルトラクイズ史上唯一の女性チャンピオンでもある上田由美さんが出演されていました。もしかすると自分の記憶違いかもしれませんが、今世紀最後の東京ドーム予選の時にちょこっと映っていたのを見て以来だったので、当時の面影を残したままの現在のご様子にとても感動しました。放送では、第4回のニューヨークでの映像のみならず、ニューオリンズでの水風船タッチダウンクイズなどの映像も放送されていましたので、これを機にぜひファミリー劇場さんで第4回のウルトラクイズを放送をご検討いただけないでしょうか、何卒宜しくお願いします。

 

 それでは今回は、今年の高校生クイズの敗者復活戦と奇襲についての感想をあれこれと綴りたいと思います。ロッキー山脈で敗れた3チームは即帰国とはならず、枡さんの待っていたロサンゼルスでの敗者復活戦で1チームだけフロリダへ行けることとなりました。ここで行われたクイズは「前進せよ! 戦車3択クイズ」です。3択クイズを3チーム同時に解答し、正解したチームの戦車のみ前進し前方の壁を突破していき、一番早く3つの壁を全て突破したチームが復活となります。

 

 やはり、ロサンゼルスで戦車といえば、第11回のウルトラクイズの戦車ロシアンルーレットを思い出します。今回も、あえてロサンゼルスで戦車を使うところに、スタッフの皆さんのウルトラクイズ愛をひしひしと感じています。3チームによる対決なので同じ形式とはいきませんので、今回のようなクイズ形式で納得です。戦車が弾を発射するだけでもかなりのお金がかかることとお察ししますが、前進する際に弾を発射して壁を壊してから前進するようにしていたら、発射の音で自分たちが正解したか分かるので、高校生の皆さんも正解しているかのドキドキと発射音の衝撃のドキドキで、より緊張感が高まる演出になっていたかもです。でも、今回の映像を見るだけでも、とてもお金のかかった敗者復活戦であったことが伝わりました。最後の1問も、3チームとも王手をかけた上に出した答えが分かれたので、まさに筋書きの無いドラマのようでした。

 

 復活した慶應女子を含め、勝ち残った6チームはフロリダのディズニーワールドに到着しました。恐らく、高校生の皆さんにはフロリダとしか伝えられていないので、場所を明かされず目をつぶって連れて来られた所がディズニーワールドであることが分かった時の驚きが、とても高校生らしく微笑ましい映像でしたね。ミッキーとミニーの登場にテンションが上がる様子や、パーク内を皆さんで一日楽しんでいる様子も本当にいい映像です。十分に満喫してぐっすりと就寝しているところに仕掛けられたのが、ウルトラクイズでは第8回・第13回・第16回などのグアムで行われた奇襲です。今回の高校生クイズでの奇襲は、第15回のオーランドでの奇襲を彷彿とさせます。

 

 ただし、今回の高校生クイズで行われたのは「奇襲」ではありますが、「奇襲クイズ」ではありません。ウルトラクイズでの奇襲クイズでは、クイズに敗れた1名が東京直行となりました。でも今回の奇襲は、午前4時に就寝中の各チームに一斉に携帯で連絡を入れ、一番早く荷物をまとめてロビーに来ることが出来たチームには、これから行うクイズでアドバンテージとなる+1ポイントが加算されるという、いわばボーナスゲームのようなものでした。女の子の部屋には無かったものと思われますが、男の子の部屋には隠しカメラが設置されていて、携帯で起こされ慌てて準備する様子が流れていました。皆さん状況を飲み込むのがとても早く、あっという間に準備していく中、男女ペアである栄東の男の子が女の子に対してあたふたしている様子は、こちらもやきもきしつつ微笑ましい限りです。

 

 奇襲もウルトラクイズではお馴染みの形式ですので、それをここで出してきたことにやはりウルトラ愛を感じています。ただ、女の子に奇襲を行うのは、演出上仕方が無いことではありますがちょっと可哀想です。全くの個人的な意見ですが、旅行での荷物を急いでまとめて部屋を出るのは、男の子の方が女の子より恐らく荷物が少ない分早いと思うんです。それだけでもハンデがある上、栄東の女の子のように身支度に時間がかかってしまうことも早く出られない要因だと思うと、この形式は女の子にはやはりちょっと可哀想です。なので、慶應女子の女の子たちは、この映像がずっと残ることを考えると、なりふり構わずよく頑張りましたと褒めてあげたいです。

 

 フロリダは奇襲がメインではなく、ここからが本当のクイズの開始となりますが、この続きは次回あれこれと綴りたいと思います。前回に引き続き、今回もスタッフさんたちのウルトラクイズに対する敬意を改めて感じ、ただただ感謝致します。トランプさんが大統領になることで、来年は高校生クイズの方向性も何か変わってくるのかもしれませんが、来年以降もぜひ高校生の皆さんに夢を与えてほしいと願っています。ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

スタッフの皆さんのウルトラ愛にありがとう

 お読みいただきまして、ありがとうございます。こんにちは、ダマサオです。先日、CSのファミリー劇場で「Knock Out 競技クイズ日本一決定戦」が再度放送されていました。8月の初回放送の時に録画をし保存してありまして、早押しのスピードや知識の深さに対してももちろんそうですが、勝負の駆け引きや相手に対する敬意など、何度見てもとても見ごたえがありますね。何より嬉しいのは、今回の放送のラストに第2回の告知があったことです。今後も、半年に1回でも1年に1回でも良いので、末永く続いていただけることを期待してます。ファミリー劇場さん、ぜひともよろしくお願い致します。

 

 さて今回は、今年の高校生クイズでいよいよアメリカ本土上陸となった、ロッキー山脈でのクイズについてあれこれと綴りたいと思います。ここまで勝ち残った8チームが挑むのは、「ロッキー山脈を走破せよ! 山岳鉄道脱落クイズ」です。山岳鉄道に乗りながら、全部で3ステージの早押しクイズが行われ、各ステージ1チームが敗退となり、勝ち残った5チームはフロリダへと駒を進められます。

 

 出発地となるニューメキシコ州のサンタフェで、現地のボホワケ族の踊りを体験したり、雄大な山岳地帯を走る鉄道でクイズを行ったりと、とても良い映像です。後の方でも綴りますが、映像的な所でも早押しクイズの所でも、随所にウルトラクイズを思い出させるような場面があり、高校生クイズに携わるスタッフの方々のウルトラクイズに対する敬意を感じました。

 

 その中で気になった部分は、第1ステージは1問正解勝ちぬけの早押しクイズ、第2ステージは1問2答の早押しクイズなのに、第3ステージは1問正解勝ち抜けの早押しクイズに戻った所です。せっかくなら、第3ステージは1問3答の早押しクイズでも良いような気がしますし、もしくは第2ステージは2問正解勝ち抜け・第3ステージは3問正解勝ち抜けなどでも良いような気がしました。しかし、問題数を準備するのが大変なのも事実ですので、今回の形式でも見ごたえは十分です。ただ、第2ステージは1問2答なのに、1人1人別々の答えを解答する昨年のニューヨークでのばらまきクイズとは違って、1人で2つとも答えても正解とみなすのはちょっと引っ掛かりました。

 

 今回の形式では、特に誤答やお手つきに対するルールの説明はありませんでしたが、恐らく1回休みだったのではないかと思ってます。早押しに押し負けて解答権が取れずに敗退してしまうのはもったいないですので、もしペナルティが1回休みだったとしたら、序盤はペナルティを気にせずに積極的に攻めて、残りチーム数が少なくなってきたら慎重にいくなどの作戦を立てておくのが良いと思います。もしくは、強敵のチームを先に勝ち抜かせて、それから勝負に出るなどの作戦も良いでしょう。とにかく、最後の1チームにならないための作戦を立てて望むべきでしょうね。

 

 惜しくも早押しを押し負けて第2ステージで敗退した桜丘のペアは、チームの紹介の煽りが「さわやかカップル」となっていました。スタジオのゲストの方々や現場での枡さんにもいじられていましたが、自分も素直にさわやかな高校生らしいカップルだなと感じました。でも、ご本人たちがどう感じているかは分かりませんが、番組で過剰にいじるのはちょっとかわいそうに思えました。男子ペアのチームよりもいじりやすいのは分かりますが、ハネムーンだの抱きついただのといういじり方は、全国に放送される高校生に対してするのはちょっと気の毒になります。敗退したときに、泣いている女の子の頭を男の子が撫でて慰めている映像も、一部には逆に反感を買ってしまいそうで、オンエアに乗せなくても良かったような気がしてます。

 

 先にも書いたように、このチェックポイントは何度も見ることで、番組スタッフさんのウルトラクイズへのオマージュのようなものを随所に感じます。列車に乗って行うクイズは、高校生クイズでも27回の時の真岡鉄道や20回の時のファイヤー号、もっと遡れば1回の九州大会のYES・NOクイズなど、過去にも何度かありました。でも今回の映像から感じるのは、もしかすると自分の深読みかもしれませんが、ウルトラクイズへのオマージュそのものです。

 

 山岳地帯を列車で走る画は、12回のフェアバンクスのアラスカ鉄道や今世紀最後のシルバートンを思い起こしますし、第3ステージで敗れた慶應女子のペアが線路を歩いて戻っていくシーンは14回のソルトレークを思い起こします。それに、早押し台につく高校生たちの並びは、何故だか6回のダラスでのモービルハウスが浮かびました。また、これはたまたまかもしれませんが、各ステージで毎回ラスト抜けをする佐賀西高校の粘り強さに、7回の石間さんや13回の田川さんを彷彿とさせます。

 

 画だけでなく、クイズの方でもそうです。第1ステージの1問目の「臓器移植で臓器を提供する人をドナーと言います/が、~」は今世紀最後のニューヨークを、第2ステージの1問目の「世界で名前に合衆国がつく2つ/の国~」は11回のバッドランドを、第3ステージの1問目の「自動車のタイヤの表面にある溝の/模様~」は11回のデビルズタワーでのスリップサインを思い起こしました。もしかすると、狙ってではなくたまたまなのかもしれませんが、ウルトラクイズをずっと見てきた者としてはとても感慨深いものです。スタッフの皆さん、ありがとうございます。

 

 さて、これでフロリダへと駒を進めたのは、栄東・早稲田・灘・ラサール・佐賀西の5チームとなりましたが、ここでのクイズはまだ終わりませんでした。この続きの敗者復活戦とフロリダの奇襲については、次回書き綴りたいと思ってます。本放送が終わって2ヶ月になろうとしているのに、まだ感想が続くのもおかしな事ではありますが、年内にはニューヨークまで辿り着けるように書き綴りたいと思っておりますので、どうか長い目で見守っていただけたら幸いです。それでは、ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

今回も敗れた高校生にもっと光を

 お読みいただきまして、ありがとうございます。こんにちは、ダマサオです。先日放送された「日本の頭脳No.1決定戦 東大王2016」、なかなか興味深い内容でした。早押しクイズ・筆記クイズのみならず、パズル問題や記憶力を試す問題なども出題され、幅広い知識と柔軟な思考が必要とされました。2016と銘打ってあるので、来年以降2回目が開催されるのかもしれませんが、出場者を現役東大生・東大OBに限定してしまうと、決勝戦に残る方が固定してしまいかねないので、現役の大学生による大学生No.1決定戦の方が良いのではないでしょうか。そうすれば、高校生クイズを卒業された方にとっても、新たな目標が出来るいいきっかけになると思いませんか。

 

 さて今回は、今年の高校生クイズのグアムで行われたクイズについて、自分が感じたことをあれこれと綴っていきたいと思います。今回グアムで行われたクイズは、ここ数年恒例となっている「2人で飛んだら怖くない 友情マルバツどろんこクイズ」です。1チームごとのチャレンジで、先ず初めにマルバツ問題の入った封筒を1つ選びます。その答えがマルと思えば、前方にあるマルのボードに、バツと思えばバツのボードに2人それぞれ同時に飛び込みます。正解ならマットの上に落ち勝ち抜け決定、不正解ならどろんこの中に落ち即敗退となります。

 

 やはりここでも先ず初めに気になったのは、チームによるOA時間の差です。後半に十分見せ場のある勝ち抜けチームより、ここで敗退してしまうチームの方にもう少し時間配分を多くしてあげてほしかったですね。特に横須賀高校と岩国商業は、どろんこに落ちた場面だけがダイジェストで放送され、どんな問題が出題されたのかも分かりませんでした。クイズが始まる前にあった、現地でのシーウォークの体験や平和慰霊公苑での献花の様子の場面で少し写ってはいましたが、ここで敗退してしまった高校生を全体的にもう少し放送にのせてあげてほしかったです。

 

 それと、演出上の部分で気になったのが、問題が読まれて高校生がマルバツのボードに向かう際に、アナウンサーの方が「レディーゴー!」と掛け声を上げるのですが、別角度のカメラで2度繰り返して流すのはくどいような印象を受けます。1度で十分伝わるのに、2度繰り返す必要があまりよく分かりませんでした。「正解ならばロッキー山脈 不正解ならどろんこ即帰国」の映像とナレーションの繰り返しも、最初と最後ぐらいならまだしも、何度も繰り返し流すのはくどい印象です。その時間を、ぜひここで敗退してしまった高校生を放送にのせる時間に回してほしいものです。特に、クイズ終了後に勝者と敗者がお別れするシーンで、高校生の皆さんが握手して別れを惜しむ場面が放送されていましたので、こういう部分にその数秒でも時間を回してあげた方が良かったです。

 

 ここ数年、海外ラウンドの初戦はマルバツどろんこクイズと相場が決まっていますが、もし来年もニューヨークを目指す方式をとるならば、そろそろどろんこクイズ以外の形式で高校生の皆さんを驚かせるのはいかがでしょうか。そこで提案したいのは、10回・11回のウルトラクイズで行われていた「1問多等綱引きクイズ」です。東京での1回戦の勝ち抜け数を16校とし、4校8人で1チーム・全部で4チームによる綱引きクイズです。ウルトラクイズの時のような、4チーム同時による綱引きはかなり体力を使い、女の子にはかなり負担が大きいことと思いますので、1チームずつの対戦による負け残り方式のトーナメント戦で行います。

 

 ウルトラクイズでは綱引きで解答権を得てから問題が出題されていましたが、綱を引く前に問題を出題した方が、答えが分からない高校生の綱を引く力が弱まる可能性が考えられるので、こっちの方が勝負に影響が出て面白そうな気がします。それと、誤答してしまった高校生に全責任がいかないように、出来れば最後に負けたチームには敗者復活戦をしてあげて1チームは救ってあげてほしいです。20回の高校生クイズでも綱引きクイズが行われましたが、久しぶりに行うことで高校生をあっと驚かせるというのはいかがでしょうか。

 

 どろんこクイズは、普段クイズ研究会などに所属している高校生であっても、ほぼ再現出来ない形式なのではないかと思うので、勝ち抜けられた方がもちろん嬉しいですが、負けても良い経験になったと思います。敗れた高校生の皆さんも、また来年チャンスがあればぜひまた海外ラウンドに進んでリベンジしてほしいです。では次回は、高校生クイズ初上陸のロッキー山脈でのクイズについてあれこれ綴りたいと思います。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

敗れたの高校生の皆さんにもっと光を

 お読みいただきまして、ありがとうございます。こんにちは、ダマサオです。昨日から「クイズ スター名鑑」が始まりましたが、明後日の19日には「日本の頭脳No.1決定戦 東大王2016」という番組がTBSで放送されます。以前放送された「ワールド・クイズ・クラシック」や「クイズ神」などのように、TBSさんではとっても攻めたクイズ番組が企画されるので、今後も非常に楽しみであります。

 

 今回は、今年の高校生クイズの全国大会1回戦について、自分が感じたことを色々と書き綴っていこうと思います。今年の全国大会1回戦は、題して「史上最大60校一斉 THE東京マラソンクイズ」です。予選を勝ち抜いた60チームの高校生が成績順に4チーム×15列に並び、解答席に着いた先頭の4チームに対して早押しクイズが出題されます。正解したチームは前方にある通過席に移動し、ここで出題される通過クイズに正解すれば見事グアムへと駒を進められます。解答席や通過席で誤答すれば、自分のいる列の最後尾へ逆戻り。また、解答席で答えられなかったり誤答をしたチームも最後尾へ逆戻りとなります。これをマラソンをしながら行うため、知力に加えて体力も必要になってくる形式となっています。

 

 マラソンと銘打ちつつ、実際はジョギングぐらいの速さであることはさておき、まず引っ掛かったのはここを勝ち抜けることが出来るのが14チームであることです。15列あるのに勝ち抜けられるのが14チームということは、順調に最前列からノーミスで勝ち抜けていったら、15列目にいる4チームはクイズをすることなく終わっていた可能性がありますよね。クイズをすることなく1回戦で敗退となると、やっぱり納得がいかないと思いますので、せめて勝ち抜けチーム数は15は必要なのではと思いました。

 

 また、通過クイズの問題の難易度に差があることも気になりました。オンエア上のことかもしれませんが、鶴岡南高校の通過クイズの問題だけが他の通過クイズよりも難しく感じ、列の最後尾に回ると2回目のチャンスが回ってくるか分からないため、見ていてとても気の毒に感じました。運も実力の内といえばそれまでですが、せめて少しでも不公平感を減らせるように、ウルトラクイズの「通せんぼクイズ」みたいに赤・青どちらかの問題封筒を選択させる形の方が良かったかもしれません。

 

 そういえば、最前列にいた洛北高校の男の子が、2年前に優勝した洛北高校の男の子の弟であることがクローズアップされていました。高校生クイズ史上とても珍しいことでありますし、1抜けしたことや男女ペアチームだったこともあり、視聴者の方々に向けての印象付けとしてバッチリでした。そのお兄さんにあたる2年前に優勝した男の子は、実は昨年も全国大会1回戦に出場していたのですが、2連覇がかかった大会でもあったのにもかかわらず、昨年の放送ではそれほど取り上げられていなかったことを思い出し、1年の年を経て改めて不憫に思えてしまいました。

 

 洛北の男女ペアに始まり、灘・桜丘・慶應女子など、男子ペア・男女ペア・女子ペア全てを含んだ14チームが勝ち抜けとなりました。洛北のように、視聴者の方々にチームのキャラクターを印象付けるため、「西日本最強の進学校 灘」「三重のさわやかカップル 桜丘」「超名門の才色兼備ペア 慶應女子」という紹介がされました。ここ数年ずっと感じていますが、学力を前面に出す紹介は見ていてあまり良いとは思えないです。勝ち残っている高校生一人一人のキャラクターが映像から滲み出ているのに、いかに頭が良いかといわんばかりの煽りばかりでは決して気持ちの良いものではないです。福留さんや福澤さんの頃の高校生クイズでは、高校生個人のキャラクターを上手く引き出していたと思うので、尚更そう感じてしまうのかもしれません。

 

 灘や慶應女子は後々まで写ることになるので、出来るならグアムで敗退してしまう高校生の方をもっと写してあげても良いのではないでしょうか。これについては、グアムの回でも綴りたいと思います。何より、1回戦で敗退してしまった高校生をもっともっと写してあげる方法はないのでしょうか。1回戦自体が12分ほどしかオンエアされなかったので、もしかすると全然写らなかった高校生もいるのではないでしょうか。出場した高校生が、オンエアを見てがっかりすることの無いように、番組関係者の皆様何卒宜しくお願い致します。

 

 もし来年も1回戦でこのマラソンクイズを行うのでありましたら、チームでなく個人戦にするのはいかがでしょうか。成績順に並ぶのは今年と同じですが、6校×10列かつチームメイトが前後に並ぶ方式で、6人×20列の1問正解勝ち抜けかつチーム2人とも勝ち抜けたらグアム行きという形式にすれば、早ければ同じ高校が2問連取して勝ち抜けが決まり、終盤はグアム行きに王手のチームが何校もいることで緊迫感がより高まるという具合です。この形式なら、万が一連取して勝ち抜けるチームが続いても2回目以降のチャンスが回る可能性が高いので、終盤まで高校生もモチベーションが維持出来るような気がしてます。

 

 オンエアの時間の都合上、全国大会1回戦にかけられる時間は短めになってしまうのも仕方が無いとは思いますが、もっともっとここに時間を割いてあげることで、出場した全ての高校生の皆さんにとって良い思い出になると思うんです。今年1回戦で敗れてしまった高校生で、また来年も参加できる皆さんは、来年もぜひ予選に参加してもう一度代表になって戻ってきてほしいです。そう思える高校生クイズであってほしいと、心から切に願ってます。では次回は、海外ラウンドの第一歩であるグアムでのクイズについて、色々と感じたことを書き綴ろうと思います。ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

来年の予選、このような形式はいかがでしょうか

 お読みいただきまして、ありがとうございます。こんにちは、ダマサオです。10月に入り、テレビ各局の番組改変期となりましたが、新しく始まるクイズ番組がほぼありません。その中でも、かつて楽しみに見ていたのに惜しまれつつ終了したものの、タイトルを少しだけ変えて復活する「クイズ スター名鑑」がとっても楽しみです。それでは前回に引き続き、全国一斉スマホ大会について書き綴らせていただきます。

 

 前回、選抜方法とそれについてのネットでの意見について、自分が感じたことを綴りました。ネットで辛口な意見が多数出た理由は、傾斜配点であることが予め知らされていなかったからなのでは、またその傾斜配点になっている問題に偏りがあったからなのではないかと推測してます。

 

 クイズの形式や選抜方法を考えるのは番組側なのですから、難問揃いの知力重視の回であったり、はたまたその逆に振り切った回であったとしても、そこを勝ち抜けた人たちが勝者であり、最後まで勝ち残った人たちが優勝者なのです。だから、例え自分に不利になるような形式であったとしても、勝ち残ることが出来なければ負けなのだと思ってます。きっと、予め最初にしっかりと説明がされていたり、大きな不公平感を抱かないような形式であったりすれば、勝ち残れなかったとしても納得がいく負け方になると思うんです。この部分は、今年参加してくれた高校生が、来年もまた参加したいと思ってくれるための大きな要因だと思いますので、決して疎かにしないでほしいと願っています。

 

 また、もう一つ不透明感を感じた部分があります。それは、敗者復活にあたる「21世紀枠」です。各都道府県の代表になれなかったチームの中から、成績の良かった13チームが選ばれたということですが、この13チームがどのようにして選抜されたのかは、予選や本編を見ている限りでは分かりませんでした。予選後のネットでのツイッターでは、予選の会場ではどのチームが復活したのかは発表されず、該当チームに直接連絡がいったようなのです。後からでは、学力の高い学校ばかりが選ばれたのではないかという疑念しか生まれないので、選抜理由などを説明した上でその場で発表した方が変な疑いを生まないで済むと思うんです。出来るだけブラックボックスになるようなことをせずに催した方が、参加した高校生の皆さんも例え負けたとしてもモヤモヤが残らないのではないでしょうか。

 

 そこで、もし来年も今年と同じようなスマートフォンでの全国一斉での予選を開催するならば、次のような方法をご提案させていただきたいです。クイズ形式は今年と同じなのですが、ルールを少し加えました。

 ① マルバツクイズ (5問) 1問1点

 ② 5ヒントクイズ (2問) 1問1点

 ③ アンケートクイズ (2問) 1問1点

 ④ 生チャレンジクイズ (1問) 1問1点

 ⑤ 3択70問クイズ (70問) 1問1点・1問3点が35問ずつ

 ①から④の合計10点と、⑤の35+105=140点との合計150点満点で、各都道府県ごとに総得点が高いチームに代表決定戦の権利が得られる、という形式です。

 

 加えたいルールとは、参加する高校生に「定番の問題を重視する」か「時事や流行の問題を重視する」かを、参加登録する際に選択してもらうことです。⑤の3択クイズを、定番問題35問・時事流行問題35問とし、自分たちのチームはどちらが得意かを加味して選択することで、得意な問題の方を1問3点とする傾斜配点を取ります。そうすれば、定番問題にめっぽう強いクイズ研究会所属のチームでも、流行問題に長けている女子のチームであっても、自分たちでどちらを重視するかを最初に選択することにより、不公平感を減らせるのではないかと思います。

 

 各都道府県ごとに、定番問題重視と時事流行問題重視の総得点上位1チームずつが集計で決まったら、いよいよ代表決定戦となります。どちらのチームが全国大会に進める代表になるかを、全国一斉でサドンデスでのマルバツクイズで決着をつけて、各都道府県代表を決定します。

 

 さらに、21世紀枠に代わって、①から④のクイズの正解率が高かった上位13都道府県は、サドンデスをせずに両チームとも全国大会出場のボーナスとします。残りの都道府県は、サドンデスによって決着します。そうすることで、代表60チームをその場で決定するのです。このボーナスは、①と②は会場全体で上手く協力すれば正解率100%になることも考えられるので、③と④の正解率だけを対象にした方がより良いかもしれません。

 

 来年高校生クイズの予選に参加する高校生は、もしかすると今年の予選と同じ方法で行うと想定して、予選に向けて対策を練ってくるかもしれません。高校生クイズの公式ホームページや参加者募集の事前番組などでも、その年の予選がどのようになるか随時情報を出していますが、その中に出来るだけ詳細なルールなども載せていただけたら、今回のようなネットでの辛口な意見はもっと少なくて済んだのかなと思います。参加した高校生にまた来年も来てほしい、放送を見た中学3年生に来年自分も出たいと思ってほしい、そんな思いでこのような予選の方法をご提案したいと思いましたので、もし高校生クイズの製作関係者の方にこのブログを目にしていただけるのでありましたら、何卒ご検討いただけますよう宜しくお願い申し上げます。

 

 予選について綴りたいことが長くなってしまい、なかなか全国大会について触れられませんでしたが、次回から全国大会について感じたことなどを書き綴っていきたいと思っています。ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

全国一斉スマホ大会の後に見た不平不満

 お読みいただきありがとうございます。こんにちは、ダマサオです。今年の夏は高校生クイズのみならず、アタック25Qさまでも高校生大会が開催されました。アタック25は、例年高校生大会がありましたが、何故か昨年は開催されませんでしたので、復活していただけて嬉しいですね。ぜひとも、来年以降も夏の恒例として続けてほしいものです。

 

 さて今回は、今年の高校生クイズの予選について、テレビで放送された内容や実際に予選に参加された方のツイッターなどから、自分が思い感じたことを書き綴りたいと思います。

 

 7月27日に開催されました今回の予選は、全国を11のブロックに分けて、それらの会場を同時中継して行う、全国一斉スマホ大会となりました。この名前の通り、解答はすべてスマートフォンを使用し、リアルタイムで集計・結果が分かるという、自分が出場したときに比べ実に現代らしい予選方法です。

 

 予選のクイズは、①マルバツクイズ(5問)・②アンケートクイズ(2問)・③5ヒントクイズ(2問)・④生チャレンジクイズ(1問)・⑤3択70問クイズ(70問)という、全部で80問にも及ぶ盛りだくさんな内容です。

 

 ③の5ヒントクイズは、出場者のスマートフォンにランダムに送信される1つのヒントを、同じ会場にいる出場者とコミュニケーションを取りながら、5種類のヒントを集めることで考えるという形式です。ここ数年の高校生クイズのテーマとも言える「知力・体力・時の運」に加え、今年の高校生クイズの裏テーマとも思える「コミュニケーション能力」が試される形式で、スマートフォンを使うことをとても有効に活用した形式であると感じました。もしかすると、ヒントが5つ揃わなくても答えを導き出せるかもしれませんが、もし自分が出場していたらやはり5つ揃わないと不安になるでしょうね。

 

 テレビで見ていた限りでは、②や④で運の要素が含まれていたり、⑤は70問の3択問題を制限時間10分で解く知力が必要であるなど、バランスの取れた形式だったと感じました。ところが、実際に予選に出場されていた方のツイッターなどからお察ししますと、物議を醸すことになる部分があったみたいです。

 

 ⑤の3択クイズでは、1問1点の70点満点という訳ではなく、問題によってボーナスポイントが加算される傾斜配点になっていたようですね。しかもその加算される問題が、女子に有利なジャンルの問題に多かったと言われているため、一部の参加者の方々からの不平不満のツイートがいくつも見受けられました。「もう来年は出ない」とか「これじゃ女子高校生クイズだ」とか、「知力重視の高校生クイズに戻せ」とか「まるでクイズ研究会つぶしだ」など、恐らく難問クイズに強い方々の辛辣なツイートをあちらこちらで見かけ、とても悲しく残念に思ったものです。

 

 傾斜配点という方法を取った番組側を残念に思う部分もありますが、それ以上に、そのような悲しいツイートをされている出場者の方々を残念に思う気持ちの方が、はるかに大きいです。そのようなツイートをしたくなる気持ちは分かります。高校生クイズに向けてだけでなく、1年を通して定番クイズや難問クイズに打ち込み腕を磨き、待ちに待った予選に参加したのに、自分には不利なクイズが出されて予選が通過できなかったとなれば、不平不満も言いたくなります。だけど、定番であれ難問であれ、それに普段の生活から得られる時事や流行であれ、クイズは森羅万象なのだと思うのです

 

 クイズ研究会などに所属している高校生の方々は、一般の高校生に比べれば予選を通過する確率がはるかに高い実力をお持ちです。定番や難問だけに絞らず、日常の中でいつの間にか取捨選択して省いてしまうような事柄にもアンテナを張り巡らせ、いろんな事を吸収していれば今回の予選も通過できていたのではないかと思うんです。だから、先程あったような悲しいツイートを見るたびに、準備不足であることを棚に上げて不平不満を言っているように受け取れてしまい、残念に思ってしまいました。皆さんは、難問に対する力を十分にお持ちなのですから、高校生クイズに対する不平不満を言い続けるよりも、その不平不満を力としてぶつけられる「頭脳王2016」の予選に挑んでほしいです。皆さんにはもっともっと上を目指せる力があるのですから、自分を小さく見せるようなツイートなんてしないで、もっともっとこれからのクイズ界を担う存在となるように大きくなっていただきたいです。

 

 決して、このようなツイートをされた方を非難している訳ではありません。その悔しさを糧にして、さらに腕に磨きをかけていくことで、後々にビッグタイトルを取るような方であってほしいと願っています。そして、このようなツイートが極力少なくなるように、予選を通らなかった方々が負けても納得のいく形式を取ってほしいと、高校生クイズを作られている方々にお願いしたいです。

 

 予選について書き綴りたいことがもう少しあるため、次回はこの続きを書き綴りたいと思います。ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。